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治療の流れ
当院では顎の位置を検査し、異常がある場合は顎の関節から治療します。歯のかみ合わせを治す前に顎の関節を治療する理由は、家をたてることになぞらえるならば、土地の状態を把握し問題があれば治してから家を建てなければ長期に安定した状態が得られないからです。家を建てたあとに土地を直すことはできません。それと同じで歯を並べてしまってから顎関節を根本的に治すことはできません。

治療の流れ
初診 治療の時期がきているかどうかを診察にて判定します。治療の時期がきている場合は検査および顎関節検査を行っていただきます。
検査・記録 頭部X線規格写真と呼ばれるレントゲン写真、口腔内写真、顔面写真などの一般的な資料採取を行います。
顎関節検査 上下の口の模型を咬合器と呼ばれる器械に装着し、関節の正しい位置とかみ合わせの状態を調べます。CPI(condyle position indicator)検査によって顎関節の亜脱臼の程度を調べます。また、歯科用コンビームCTと呼ばれる医科用のCTに比較して被爆線量の少なくて高精細な画像が得られる最先端の歯科用検査機器にて顎関節の画像検査を行い、顎の三次元的なずれや骨の状態を検査します。この検査は欧米で広まっていますが我が国ではまだまだ行われていない最重要な検査です。
 CT検査によって異常がある場合・顎関節雑音がある場合は顎関節のMRI検査を行っていただきます。MRI検査の目的は顎関節症の原因となる関節円板のずれをいち早く発見するためです。 カナダの大学病院矯正科に受診された矯正治療前の12歳前後の子供134名をMRI検査した結果の統計では、実に女子で約85%、男子で約60%の関節円板の前方転位があったと報告されています。 処置が早ければ円板のずれは戻せますし、 成人の場合でも治療により安定化させることができます。

→ 顎の検査はなぜ必要なのか

診断日 検査結果をご本人あるいはご両親にお話しします。
顎の関節に異常があると診断された場合には、成人の場合最低6か月間のスプリント治療に入ります。成長期の子供の場合は顎の関節がそれ以上に悪化して大きな顎変形に移行しないように夜間のみのスプリント治療を行います。歯ぎしりを防止するためで子供の負担になることは全くありません。
スプリント治療 関節の位置がずれている場合にはスプリント治療にて、顎の関節を本来の最も安定した位置に修正します。顎の関節が安定した位置で矯正治療の診断を行います。小臼歯を抜歯しての治療なのか、全く抜かないで矯正治療を行うのか、矯正治療単独で行うのかあるいは外科的矯正治療併用なのかなどそれぞれのケースに対して正しい診断を行います。

→ スプリントで顎関節を正しい位置にもどす

矯正治療単独で治療すべきと診断される場合
診断で歯の移動のみで上顎と下顎の歪みを解消できて、きっちり噛ませることができると判定された場合にはすぐにマルチブラケット装置等を装着いたします。装着していただく期間は、治す部分の状態やご本人の成長度合いなどにより個人差ができることがあります。おおよそ成人の方で2年から3年ほどです。

→ 装置を入れている期間

外科矯正(すべてに健康保険が適用される矯正治療)を選択すべきと診断される場合 上顎(うわあご)よりも下顎(したあご)の方が小さい、顎が左右にずれている(顔が曲がっている)、上顎よりも下顎の方が大きい、など、歯の移動のみでは咬み合わせを良くすることが難しい場合があります。そのようなレベルの不正咬合ではすべての治療に健康保険が適用される外科的矯正治療をお勧めしています。歯を並べる矯正治療が終了してから外科手術を行います。

→ ある一定以上顎にズレがある場合